タミルナードゥ州に住んでる友達の息子さんの結婚式によばれてきました~。
場所はポンディチェリーの近く、オーロヴィル。と言っても私の友達はオーロヴィルの人ではなく、オーロヴィルの近くの村に住んでるタミル人。
このアーユルヴェーダ病院で働き始めてから初めての長期休暇ってのもうれしい
ヒンドゥー教徒の結婚式なんだけど、私の住んでる北ケララ、マラバー地方のそれとはだいぶ違って面白かった。
結婚式当日より前2日間は朝5時に新郎へのセレモニーが自宅の屋上で行われた。新郎は上半身裸で下は白のムンドゥ(ドーティ)。セレモニーに使われるいろんな器具(?)等が並べられた場所に新郎が座る。新郎を祝いに来た女性達、一人一人が新郎の額や腕や背中ににターメリックの粉や赤い粉を塗ったり、ローズウォーターを振りかけたりする。おかげで新郎の顔は赤や黄色の液体が流れてる。。面白い事にこれ、女性だけが行うみたいで、男性陣は横の方で座って見てるだけ。1時間くらいで全て終了。これは2日間行われるそう。
当日も朝早く起きて4時半に迎えのバスがこの家へ。みんなでマイクロバスに乗って約1時間。マイラムというお寺へ。お寺へ着いた時はまだ暗かったけど、式の準備をしてる間にだんだん夜が空けて来た。
プジャリさん(お寺の人)が、式が執り行われる場所に座り、この日の為に彼女の家で買いそろえた素焼きの壺、ランプ、ヒモ、木、葉っぱ、粉、ココナッツ、等ナドがまず並べられる。お寺から「式にはこれとこれとこれとこれと。。。。が必要だから当日必ず持って来る様に」と言われ、彼女の家では毎日買い物に行き、「あ、これ買うの忘れた!」と、また次の日に買い物に行き。。。というのが続いたらしい。
プジャリさんが新郎新婦に「このヒモを彼女の腕に結んで」とか、「花輪をお互い交換して」とかいろいろ取り仕切る。やっぱり初めての事だから当人は何していいかわからない、ってのは全国共通だな。
日本だったら「結婚指輪の交換」ってのがメインだけど、こちらでは「黄色いヒモを花婿が花嫁の首の周りにかける」ってのがメイン。この黄色いヒモにはゴールドが着いていて、このヒモはいつでも身につけている。あと、タミルナードゥではトゥリング(足指輪)をしてると既婚の印。親戚の子供が新郎の足の指にリングをはめ、その後新郎が新婦に足指輪をはめる。
新郎新婦が並んで座っている後ろから親戚のみんながゴールドのコインが着いたヒモを二人の額に結ぶ。二人の額にはいくつものゴールドコインが着いたヒモが結ばれる。双方の両親の足の甲にターメリックと赤い粉を塗ったりもした。
式の間はラッパと太鼓が鳴っててかなり音楽がうるさいんだけど、それにもまけず、「あーしろこーしろ」という親戚のおじさんの声もかなり大きかった。私の友達は自分が出す初めての結婚式(長男の結婚式なので)なので、かなり大変そうで、ちゃんと事が進むかいろいろ取り仕切って疲れてた。。
この日は日がいいらしく私達も含めて5組が結婚式あげてた。
この花嫁さんのサリー、チェックでかわいらしい感じ。花嫁衣装サリーってもっとゴージャスなものかと思ってたけど、この地域ではこの柄が花嫁衣装サリーらしい。他の組の花嫁さんもみんなこういうサリーだったし。
式自体は1時間くらいで終了。そのあとお寺の境内(?)で朝ご飯が振る舞われた。これも新郎側持ち。バナナの葉っぱの上にイドリ、プーリ、ポンガル、ワダ、などいろんな南インドの朝ご飯メニューが勢揃いで美味しかった~。
夜はセレモニー会場で新郎新婦のお披露目会。新郎新婦は壇上に立ってそれぞれの親戚や友人がご祝儀もって祝福に来る。プロのカメラマンも居る。2階ではご飯が振る舞われてみんなそれを食べて帰って行く。引き出物(?)はココナッツ1個とパーンの葉。
かなりの人が来たみたいで、予定してた人数よりもより多く人が来たらしい。なので食事が足りなかったとか。。。この日の為に友人宅では米や野菜やらその他料理に使うもの全てをすっごーい単位で買いそろえないといけなかったらしい。
この新郎新婦、ほほえましい。インドの結婚式ってあまりよく知らない人同士が結婚するから結婚式当日、当人達がうれしそうじゃない(微笑んでない)事が多いのよね。でもこのカップル、特に新郎がすっご~く嬉しそうなのよね 微笑ましいわ~。きっといい夫婦になることでしょう。この日の5組のうち、うちらのカップル(って言うのも変だけど)が一番美男美女カップルだったわ~。
みんなで写ってる写真は新郎新婦、新婦さんの横には新郎の両親(私の友達)、新郎の横はその弟君。色んなカメラが写真撮ってたからみんな見てる方向が違うね。。
調理器具等の写真は、新婦の親からのプレゼント。冷蔵庫やベッドのマットレス、いろ〜〜〜んな調理器具やお皿や壺や。。。この新婚夫婦は同居なんだから(花嫁さんが新郎の実家に引越して来る)、ホントはこんなに要らないのよ。私の友達は「うちはこんなにいろいろあってもしょうがないから要らないって言ったのにっ!」って。それにしてもこんなにいろいろ買ってくれちゃうんだねー花嫁さんのご両親。日本じゃそうはいかないか!?